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2006年09月26日(火) 00時00分

小林被告死刑…満面の笑み&ガッツポーズもZAKZAK

「反省も更正意欲もなく矯正困難」=顔写真=の判決公判が26日、奈良地裁で開かれた。奥田哲也裁判長は「極めて残忍で、幼くも尊い命が奪われた結果は重大。真摯(しんし)な反省も更生意欲もなく矯正は困難」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。同被告側は判決を不服として、大阪高裁に控訴した。

 午前10時前、地裁101号法廷。女児の写真を胸に抱いた両親がハンカチを握り締め、じっと見つめる中、小林被告はグレーのポロシャツにズボン姿で入廷した。

 奥田裁判長が「求刑にかんがみ、主文は後回しにします」と述べ、極刑の可能性が高まると、小林被告は満面の笑みを浮かべ、右手を2回握り締めてガッツポーズをしてみせた。

 「被告人を死刑に処する」−。死刑判決が言い渡された瞬間も手を組んで、けだるそうに首を左右に2回揺すった。裁判長に「判決は分かりましたか」と尋ねられると、1回だけ小さくうなずいた。

 小林被告は昨年4月の初公判で起訴事実を認めた。しかし、結審まで明確な謝罪はなく、反省の態度を最後まで見せないままで、「死刑判決を受け、この世とおさらばしたい」と繰り返した。

 小林被告の態度に、判決の言い渡しが終わっても女児の母(30)は全身の力が抜けたかのようにしばらく立ち上がることができず、法廷にはおえつが響いた。父(32)は赤くはれた目で、退廷する小林被告を見つめた。

 裁判では、被害者1人の殺人事件での死刑選択の適否が最大の争点になった。従来、被害者が1人の殺人事件では、強盗など金銭目的か殺人の前科がある場合を除き、死刑は回避される傾向にあった。

 しかし、裁判長は「被害者は1人だが、抵抗もままならない女児で、性的被害にも遭っている」と指摘。「罪刑の均衡と一般予防の見地からも、生命で償わせるほかない」と結論付けた。

ZAKZAK 2006/09/26

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092611.html