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2006年09月26日(火) 00時00分

くまぇり実家惨状…居酒屋閉店、田舎特有の厳しい目ZAKZAK

弁償交渉なく、地元で集中砲火

 くまぇりは犯行当時、両親、姉、妹とともに御柱祭で有名な諏訪大社にほど近い、長野県諏訪市の居酒屋兼住宅で暮らしていた。魚の卸売りをしていた父親が約2年前に開いた居酒屋は「小さな海鮮問屋」がキャッチフレーズで、地元の生活道路に面していたことも手伝い「結構、繁盛していた」(近所の住民)という。

 くまぇりの逮捕後、店は廃業状態。実家を直撃すると、くまぇりとはまったく顔立ちが異なる母親が事務所のドアを開け「世間に対して顔向けができない。家族も一緒につらい思いをしている」とうつむきながら話し始めた。「近所の方からは『店を開けてもいいじゃないか』という声をいただく。しかし、ご迷惑をおかけした気持ちでいっぱい。開くわけにはいかない」と声を震わせた。

 母親はくまぇりと2度接見したというが、動機については「どういうことか。弁護士の人とやっている最中」と口ごもる。公判では、中学卒業後フラフラしていたくまぇりが、居酒屋を手伝うようになり「自由に使える時間がないと感じ、イライラする気持ちを抱き続けてきた」(検察側冒陳)ことが明らかになり、このときのことが動機の一端になったようだ。

 近所で農業を営む男性は「居酒屋は閉店したが、実は旅館に仕出しを届け、細々とやっている。あまり家族が外に出ることはない」と語る。男性は続けて「腹が立ったから火をつけるとは、あの娘は頭がおかしい。家族もよくあそこで住んでいられるものだ」と、母親の言葉とは裏腹に田舎特有の厳しい目が一家に注がれている。

 「謝罪、弁償の交渉は一切ありません。出火当時、幼い子供が逃げまどう姿があった。今、思いだしても腹が立つ」と怒りをあらわにするのは、今年5月21日、くまぇりが「ガスボンベに火をつけたらどうなるんだろ」と、実験目的で同県茅野市内にあるアパートのプロパンガスに放火。この際、軽自動車1台を焼かれた女性(63)だ。女性は「アパートの住人がまとまって訴訟を起こす動きもある」と話す。

 さらに連続放火のうち「少なくとも1件はヤクザの所有だった」(地元関係者)。初公判にも明らかにそのスジのお兄さんが傍聴席に登場。鋭い視線をくまぇりに送っていた。くまぇりには放火という重い刑事責任に加え、コワ〜イ“けじめ”も待ち受けていそうだ。

ZAKZAK 2006/09/26

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092610.html