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2006年09月25日(月) 01時53分

牛肉の原産地表示 加工度高ければ15%台産経新聞

 ハンバーグや肉団子など加工度が高い牛肉加工品の原料原産地表示が15.4%にとどまっていることが農林水産省の緊急特別調査で分かった。10月から表示義務化となるタレ漬け牛肉など、生鮮品に近い加工品は91.9%と高率だったが、それとは異なり、表示は業者の任意とされているためで、食の安全への意識が高まるなか、課題が残った。

 緊急特別調査は米国産牛肉が7月27日に輸入再開したことを受けて、8月1日から31日まで、全国の小売店1900店舗で実施した。

 10月1日から改正JAS法で、生鮮品に近い20品目の加工品で原料原産地表示が義務化され、食肉では生鮮品に近い調味肉などが義務化対象となっている。

 表示が義務化される、タレ漬けした牛肉▽ゆでた牛もつ▽牛のたたき▽牛肉フライ▽牛豚肉合挽肉▽野菜入り焼肉セット−の6種計5436商品を調べた結果、91.9%にあたる4993商品で表示が行われていた。

 一方、加工度が高いとして義務化対象外となっている牛肉加工品5種、1万2162商品の表示率は15.4%(1867商品)。種別ではローストビーフで62.4%と比較的高かったが、ハンバーグ11.2%▽メンチカツ2.8%▽コロッケ25.9%▽肉団子13.6%−と低率だった。

 同省表示・規格課では「肉の成形時などの切り落としを有効利用しているものもあり、原産国特定が難しいものもあるが、表示は徐々に進んでいる」と現状を評価。「表示があるものを購入する消費者が増えれば、ビジネスチャンスととらえて一層表示が進んでいくだろう」と分析している。

 同省は事業者向けの情報発信ヒント集を作成するなど推進策をとる一方、虚偽表示には業者名公表などの厳しい態度を取る方針。調査は今後も当面継続し、結果を公表する。

(09/25 01:53)

http://www.sankei.co.jp/news/060925/kei002.htm