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阪急ＨＤと阪神電気鉄道が、統合を機に従来の株主優待制度の見直しを検討中だ。阪神株の売り物だった阪神甲子園球場への無料招待は、廃止あるいは、保有株式数の下限引き上げなどの案が挙がっており、年内にも結論を出す方針だ。
阪神の株主優待では、５千株以上持つ株主に、甲子園で開催される阪神タイガース公式戦１試合の指定席券を２席分贈っている。希望が集中した試合は、抽選で招待者を決める仕組みだ。
だが、株主の希望は週末や人気カードに集中しがちで、現状でも希望通りに割り当てるのは難しい。統合後は、株主数が現在の数倍に増える見通しで、「現状維持は難しい」（阪神幹部）という。
新優待制度は０７年３月期末の株主から適用する。阪急ＨＤは９８年、株主優待制度に宝塚歌劇への招待を盛り込んだが、特定の公演に希望が集中し、翌年には廃止している。