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2006年09月25日(月) 23時51分

「極刑以上」思い変わらず 判決控え両親 奈良女児殺害朝日新聞

 「どのような判決が下されようとも、悲しみが癒やされる訳ではありません」。奈良市の小1女児誘拐殺害事件の判決公判が26日に奈良地裁で開かれるのを前に、犠牲となった有山楓(かえで)さん(当時7)の両親は手記を奈良県警を通じて公表した。「判決を一つの区切りにしたい」との気持ちもあり、小林薫被告(37)に「極刑以上の刑」を求める変わらぬ思いを打ち明けた。

 両親は、報道機関の質問に答える形で、娘への思いや現在の心境を文書にまとめた。

 「事件から1年10カ月がたちますが、気持ちはいまだ癒えることがありません」と書き出し、「家中どこ見渡しても楓の元気な姿が目に浮かんでくる毎日です」とつらい気持ちをあらわにした。楓さんの部屋は妹と使っていたが、今も当時のままの状態だという。

 希望は楓さんの妹で、「下の娘を心の支えとし、家族で力を合わし、一歩ずつ前に進んでいく日々を送っています」。その妹も「楓ちゃんが帰ってきますように」と祈っており、「現実を受け入れたくない気持ちで心の奥深くまで傷をおっています」と明かした。

 判決を前に、両親は落ち着かない日々が続いているという。「楓がいなくなった現実を改めて感じなければならない辛(つら)い気持ちとが入り交じっています」と記し、小林被告には「反省の色も無く、悪いことをしたという意識がまったく感じられません。真摯(しんし)に判決に臨んでもらいたい」との思いをぶつけた。26日の判決は在りし日の写真を胸に抱き、「楓とともに聞くつもりです」。

 幼い子どもが犠牲となる事件が相次いでいることについては、「子供を守る取り組みは親だけでは限界がある。地域一丸となって子供たちを温かい目で見守っていくことが安心・安全への第一歩であると思っています」との考えを示した。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609250041.html