2006年09月25日(月) 23時36分

交通違反保険販売の協会が自主廃業　静岡・浜松（朝日新聞）

　駐車違反など交通違反の反則金を補償する無認可共済「全日本交通相互保障協会」（静岡県浜松市）が４日の株主総会で自主廃業を決定し、清算手続きに入ったことが分かった。金融庁が「交通違反を助長しかねない」として、４月の保険業法改正で必要になった業者登録を認めず、事業の継続は困難と判断した。

　同協会は、年会費６０００円などを支払うと、駐車違反や信号無視など軽微な違反で切符を切られた場合、何回でも反則金が補償される商品を販売していた。６月の駐車禁止取り締まりの民間委託後、一時は申し込みが急増した。

　しかし、４月の保険業法改正で加入者が１０００人を超える場合は同法の適用対象となった上、公序良俗に反する保険販売を禁止する規定が加わった。金融庁はこの商品が規定に抵触すると判断。業者登録を認めない方針を伝えていた。

　一方、全国に１００前後ある同協会の加盟店の大半は、加入者が１０００人以下で同法の対象外のため事業を続けるとみられる。

http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200609250420.html