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2006年09月24日(日) 01時35分

中国、日本の食品検査を強化 香港で冷凍サンマ販売中止朝日新聞

 中国政府が日本から輸入した食品に対する安全検査を強めた波紋が広がっている。香港でも大手スーパーが23日までに日本製冷凍サンマの販売を中止。日本の新しい農薬規制で中国の農産品の対日輸出が激減したことに中国政府が反発し、「対抗措置」との見方もある。

 中国浙江省の検疫当局が日本製冷凍サンマから中国国内基準の22倍のヒ素が検出されたと発表。これを受け、香港政府は22日に「安全基準の範囲内」との調査結果を発表したが、大手スーパーは「混乱を避けるため」と販売の一時停止を決めた。香港では「日本の味覚を代表する魚」として人気がある。

 中国国家品質監督検査検疫総局によると、6月以降、広東、山東、遼寧各省や天津、上海などで、日本から輸入した魚肉ソーセージ、冷凍のサンマやタコなどの食品から中国政府が定めた基準を超えるソルビン酸やヒ素などが検出された。同局はこれら数十種類の輸入を禁止し、日本からの輸入食品の検査・検疫を強化するよう全国に通達。日本政府にも検査の厳格化を求めた。

 日本が5月末に実施した新しい農薬規制で中国の農産物の対日輸出が一時2割近く減り、「貿易の公平にかかわる」(商務省)とする中国政府と日本政府の間で、この農薬規制をめぐる交渉が続いている。6月以降に日本からの輸入食品の摘発が急増しており、「日本製品を狙い撃ちにしているのでは」(日系食品メーカー)との声もある。

 化粧品に対しても安全検査が強化され、中国全域でマックスファクター(神戸市)製の化粧品「SK—2」がすでに販売中止になっている。

http://www.asahi.com/international/update/0924/003.html