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2006年09月23日(土) 19時54分

米HP会長、情報漏洩調査への関与疑惑で前倒し辞任朝日新聞

 米コンピューター大手のヒューレット・パッカード(HP)は22日、パトリシア・ダン会長が来年1月に予定していた辞任時期を早め、同日付で辞任したと発表した。取締役会の情報漏洩(ろうえい)に関する社内調査で個人情報を不正に入手した問題で、自ら関与した可能性があるとの批判が強まり、辞任時期を前倒しし、事実上の更迭となった。会長はマーク・ハード社長兼最高経営責任者(CEO)が兼務する。

 ダン氏は昨年2月、経営方針をめぐり取締役会と対立し、解任されたカーリー・フィオリーナ会長兼CEO(当時)の後任として会長職に就き、フィオリーナ氏と同じ女性経営者として注目された。そのころから取締役会の情報が外部に漏れる問題が深刻化し、ダン氏の指示で情報源などを探る調査に着手。その過程で、同社取締役や新聞記者になりすました者が関係者の通話記録などを不正に入手したとされ、カリフォルニア州法違反の疑いが浮上している。複数の米メディアによると、カリフォルニア州司法当局も調査を開始している。

 ダン氏の辞任時期についてHPは今月12日、来年1月と発表したばかりだった。ダン氏は22日、「具体的な調査手法は提案していない」との談話を出し、不正入手への自身の関与を否定。ハードCEOとともに28日、米下院小委員会の公聴会でこの問題について証言する。

 ハードCEOは22日、社内調査で不適切な手続きがあったことを陳謝。ダン氏辞任は取締役会の意向によるもので「二度とこのようなことを起こさないため」と説明したが、ダン氏の関与の有無には言及しなかった。

http://www.asahi.com/business/update/0923/012.html