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2006年09月23日(土) 08時00分

中国 日本製品しめつけ 化粧品・食品に「有害物質」産経新聞

 P&Gジャパン(神戸市)は22日、製造・輸出しているマックスファクター「SK−II」ブランドの化粧品について、中国全土で販売を一時的に停止すると発表した。中国の検査当局が、「SK−II」シリーズからクロムなどの金属成分を検出したと公表し、すでに消費者の一部が店舗に殺到、同社は混乱回避の措置としている。同様の商品は他国でも販売されているが、トラブルはなく、中国当局が日本製品に限ってしめつけを強化しているとの見方もある。

 中国国家質量監督検査検疫総局によると、同ブランドの美白ファンデーションなど少なくとも9商品にクロム、ネジウムが含まれていたという。いずれの金属も微量だが、中国当局は、長期的に使用した場合、湿疹(しっしん)になるなどアレルギーの原因としており、含有を禁じている。

 P&G側は独自調査の結果「水や空気中に自然に存在する鉱物成分が製造過程で必然的に混入したものだ。世界保健機関(WHO)などによる国際的安全基準の1000分の1、100分の1を下回るほど微量だ」と品質に問題はないと主張、しかし、14日に検査当局から一部の発表があったあと、報道を通じて返品騒動が各地で発生していた。P&G側は返品に応じているが、ちまたに氾濫(はんらん)するニセ商品もあり、事態は複雑化している。

 SK−IIは日本を含む12の地域で販売されているが、中国本土以外で返品騒ぎは起きていない。香港政府は22日、独自検査の結果として「普通に使用していれば安全」と発表。シンガポールと台湾はすでに「安全」宣言を出している。

 中国では、食品分野でも基準値を超える添加物や有害成分検出の指摘が相次いでおり、22日の中国各紙は、遼寧省や上海などでみそ汁や食用油など6種類からヒ素、鉛、カドミウムが検出され、「深刻な品質問題」が見つかったなどと報道。今年6月以降、当局が成分を問題視した食品は二十数種以上、40件を上回っている。遼寧省では調味みそからのヒ素含有量が基準値を超え、すでに輸入を禁止された。

 日本の食品の“安全性”が相次いで問われている背景には、5月下旬から中国の農産物輸出が日本の残留農薬規制強化で減少し、当局が日本からの食品輸入に過敏になっている事情がある。(北京 野口東秀、福島香織)
(産経新聞) - 9月23日8時0分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060923-00000009-san-int