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2006年09月23日(土) 00時46分

<中国>食品・化粧品検査で日本製品を標的?毎日新聞

 日本製の食品や化粧品から基準を超える有害物質が検出されたとして、中国検疫当局が日本製品の輸入・販売を相次いで差し止めている。日本が5月に導入した残留農薬規制「ポジティブリスト制度」で中国産農水産物の対日輸出が減ったことへの対抗措置と見る向きもあり、日本政府は中国側に詳細な情報提供を求めるなど調査を始めた。
 化粧品ブランド「SK—2」からクロムなどの禁止物質が検出されたとして広東省や上海市当局から一部商品の販売中止を求められたP&Gジャパン(本社・神戸市)は、中国で販売している同ブランド全製品の販売を停止。同社は「指摘された物質は配合していないが、基準に違反していないと確認されるまで消費者の混乱を避ける必要がある」と説明する。
 中国国営の新華社通信は22日、韓国とシンガポールの当局が「SK—2」に対する安全検査を始めた、と地元メディアを引用して速報。しかし、シンガポールや香港の当局は検査の結果、検出された重金属は微量で「安全性に問題はない」と発表。台湾紙によると、台湾行政院衛生署(厚生労働省に相当)も独自検査で「3種類の微量の金属性物質が検出されたが、いずれも規定量を下回り健康被害には至らない」として、中国政府と食い違いを見せた。
 中国では今月に入り、上海市、浙江省、遼寧省などの検疫当局が日本製の「調味みそ」や冷凍サンマ、サラダ油、カレイなど二十数品目から基準を超える有害物質が検出されたとして、販売禁止などの処分にした。
 中川昭一農相は15日の記者会見で「この時期に中国側が一生懸命になっているのは何なのか」と不快感をにじませた。厚生労働省食品安全部は「異例の対応だが、情報が大まか過ぎて事実関係が確定できない」として、外交ルートで中国側に詳細な情報を求めている。【北京・大塚卓也、上海・大谷麻由美、位川一郎】
(毎日新聞) - 9月23日0時46分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000099-mai-bus_all