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2006年09月22日(金) 08時33分

NTT東 処理量50%に制御 IP電話3日連続で障害フジサンケイ ビジネスアイ

 NTT東日本の光ファイバー回線を利用した「ひかり電話」がつながりにくい状況が21日朝から再び生じ、固定電話が地震など災害とは関係ない理由で3日間も障害が続く異例の状況となった。不具合の原因は依然不明。同社を監督する立場である総務省の松田隆利事務次官は、同日の定例記者会見で今回の問題について「対応を考えたい」と述べ、影響がさらに広がりそうだ。

 21日は、システムに不具合が発生したわけではなかった。しかし、朝から発着信量が増えたため、不具合が生じるのを回避するために午前9時04分からひかり電話とその他の電話をつなぐ中継系制御サーバーの処理量を通常の50%に制限。電話がつながりにくい状況となった。

 今回の不具合は、7台ある中継系制御サーバーのうち1台の動作が不安定になっていることが原因。1時間に20万回の発着信を処理できる設計で、実際には30万回程度は処理できる装置だが、19日は約26万回、20日は約19万回でダウンした。

 このため21日は事前に回数を制限。ただ、同日の実際の発着信回数は、ピークで1時間に約23万回だったという。午後4時53分には制限を解除し通常の運用に戻した。

 同社は他の6台の中継系サーバーにユーザーを移し替える作業を進めているというが、21日の時点で完了したのは2万件。「何件移し替える必要があるか、いつ終わるかわからない」(NTT東日本広報室)としており、22日以降に事態が終息するかは微妙だ。

 ひかり電話を全面的に導入している日本大学理工学部は、「つながらないし、かかってこない。業務に大きな支障が出た」(庶務課)という。

 ひかり電話の8月末のユーザー数は80万人。2010年に光ファイバーを3000万件普及させることを目標としたNTTが進める中期経営戦略に基づき、ユーザーを急速に伸ばしている。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 9月22日8時33分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000023-fsi-ind