2006年09月21日(木) 20時37分

３３歳被告に死刑判決　熊本・旧松橋町の強殺事件（朝日新聞）

　熊本県宇城市（旧松橋町）で０３年に内縁の夫婦が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた同県八代市泉町下岳、無職松田幸則被告（３３）の判決公判が２１日、熊本地裁であり、松下潔裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。「犯行は冷酷かつ残虐。極刑はやむを得ない」と述べた。弁護側は控訴する方針。

　判決によると、松田被告は０３年１０月１６日午前１１時２０分ごろ、木下啓子さん（当時５４）方に押し入り、借金をしていた貸金業三浦隆雄さん（当時５４）と内縁の妻の木下さんを持参した包丁で刺殺し、現金約８万円や腕時計などを奪った。

　弁護側は「金品は、殺害数時間後に再び現場を訪れて持ち去っており、殺人罪と窃盗罪にあたる」と主張。判決は、消費者金融などからの借金の返済に窮していた松田被告が殺害と同時に金品を持ち去ったと認定した。

http://www.asahi.com/national/update/0921/SEB200609210008.html