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2006年09月21日(木) 00時00分

原因会社立件見送り 首都圏大停電 東京新聞

 首都圏で八月に起きた大規模停電で、東京電力の送電線を損傷させた作業船を所有する茨城県神栖市の建設会社「三国屋建設」について、千葉県警は故意はなかったとして、立件を見送る方針を固めた。

 この事故では東京、神奈川、千葉の三都県で、約百三十九万世帯に影響が出たが、刑事責任は不問となる。

 県警はこれまでに、乗船していた作業員を現場に立ち会わせて当時の状況などを捜査し、器物損壊や電気事業法違反容疑などの適用の可否を検討してきた。しかし、作業員らが「送電線があることは知っていたが、別の作業中で送電線のことは頭になかった」などとしており、送電線損傷に故意の立証は困難と判断した。

 調べでは、事故は八月十四日朝、千葉県浦安市と東京都江戸川区の間を流れる旧江戸川で発生。上流でのしゅんせつ工事に向かっていた作業船が、上げていた長さ約三十三メートルのクレーンのアームで送電線を損傷させていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060921/mng_____sya_____008.shtml