2006年09月20日(水) 11時02分
県の裏金問題：検討対象は９２年以降 前知事の姿勢疑問視−−県議会調査委 ／岐阜（毎日新聞）
県庁の裏金問題で１９日、県議会の白橋国弘議長の諮問機関・不正資金問題調査検討委員会（坂志郎委員長）が開かれた。検討対象とする期間について、最終的にはプール資金問題検討委員会が提言した９２年以降とすることを決めた。だが出席した議員からは「（検討委の調査期間が短いのは）早く問題を解決してしまいたいという県の姿勢の表れでは」「本当に今は裏金作りが行われていないのか」などと原正之副知事らへの厳しい質疑が相次いだ。
調査検討委員会では、梶原拓前知事の責任を問う声や制限的な情報公開しか行わなかったこれまでの県の姿勢を批判する声も上がった。
出席議員から「組織ぐるみで行われたとされる裏金作りを２０年以上も県に身を置いた梶原前知事が知らなかったとはどういうことか。どう思うか」と厳しい質問が上がり、原副知事が「自分で責任が取れない問題なら上に報告するのが組織の基本だと私は思うが」と言葉を詰まらせる場面もあった。また「（今回の問題は）個人情報保護を盾にとって行われた」との批判に対しては「隠す体質が今回の事態を招いた。今後は最低限の守秘義務を守りつつも徹底した情報公開を行う」と述べた。【中村かさね】
９月２０日朝刊
（毎日新聞） - 9月20日11時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000044-mailo-l21