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2006年09月20日(水) 23時02分

昭和大付属病院、またノロウイルス食中毒で49人被害読売新聞

 先月末にノロウイルスによる食中毒があった東京都世田谷区の昭和大付属烏山病院で、またノロウイルスが原因の食中毒が発生し、入院患者49人が吐き気や下痢などの症状を訴えていたことが20日、わかった。

 院内で給食調理が再開されたわずか2日後に発症しており、都福祉保健局では「これほど短期間に同じ施設で食中毒が連続するのは例がない事態」としている。昭和大では原因究明のための調査委員会を設置した。

 同局によると、今月14日から19日にかけ、同病院で調理された給食を食べた20〜81歳の入院患者49人が食中毒の症状を訴え、6人の便からノロウイルスが検出された。全員が軽症で、すでに回復している。

 前回の食中毒は、先月30日から今月1日にかけて患者45人が発症。同病院では、世田谷保健所から6日間にわたる給食調理の業務停止処分を受け、厨房(ちゅうぼう)内を消毒、保健所の講習を受けたうえで12日の夕食から再び給食を提供していた。

 同局では、ノロウイルスの潜伏期間は数日と短いうえ、2度とも発症した患者が2人しかいないことから「新たな食中毒の発生」と断定。前回の食中毒では、男性調理師の便からもノロウイルスが検出されており、前回はこの調理師が原因となった可能性もあるとみている。調理師は11日の再検査で陰性となったため、給食再開後には再び調理に戻っているという。

 世田谷保健所では「衛生管理が徹底されていない」として、21日にも期間を定めず食品衛生法に基づく業務禁止処分を出し、外部の専門家を交えて原因の調査にあたる。

 同病院の大坪天平院長代行の話「度重なる迷惑をかけ、深くおわびします。このような事態を繰り返したことを深く反省し、全学を挙げて原因を究明したい」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060920i315.htm