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2006年09月20日(水) 22時06分

NTT東の光IP電話 2日連続で不調産経新聞

 光ファイバー回線を利用したNTT東日本のインターネット・プロトコル(IP)電話サービス「ひかり電話」で、回線がつながりにくくなるトラブルが起きた。トラブルは19、20日と2日連続で発生。予想を超えた通話量が主因とみられ、影響は東日本全域に及ぶ。同社は銅線の固定電話から、インターネットと割安なIP電話が使える光ファイバーへの転換を進めているが、発展途上の技術であることが露呈した。

 「ひかり電話」の加入者は6月末で73万人。ひかり電話同士の通話、一般の加入電話との通話の両方がつながりにくくなっている。NTT東によれば、19日は11時間にわたって最大で80%の通話制限を行い、20日も午前10時ごろから午後5時まで80%の通話制限を実施。同日午後6時現在も50%の通話制限が続いている。

 19日は連休明けで通話量が通常の3倍を超え、1時間に20万コールを処理できる中継系制御サーバーに26万コールが集中。サーバーが停止してシステム全体に影響を及ぼすことを防止するために、通話制限を行った。20日は処理能力を下回る19万コールで同じ中継系サーバーに不具合が生じたため、通話制限を行うとともに、再起動を実施したという。

 NTT東では「根本的な原因が分からないため、今後も同じ問題が起きないとは100%言い切れない」と、原因究明に全力を挙げている。

 同社によれば、地震などの事例を除いて固定電話でこれほどの障害が発生したことはないという。現時点では「ひかり電話」の販売を中止する考えはないというが、通信という基幹インフラの安定性に不安が生じた形で、原因究明とともに、ネットワーク増強などの早急な取り組みが急務となっている。

(09/20 22:06)

http://www.sankei.co.jp/news/060920/kei017.htm