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2006年09月19日(火) 19時45分

村上被告の公判、公判前整理手続き適用 起訴事実否認へ朝日新聞

 証券取引法違反(インサイダー取引)の罪に問われている村上ファンド前代表・村上世彰(よしあき)被告(47)と投資顧問会社「MACアセットマネジメント」の公判について、東京地裁は19日、弁護側、検察側と初公判前に争点を整理する「公判前整理手続き」を適用することを決定した。村上前代表側は、インサイダー情報の認識時期に関する捜査段階の供述を翻し、起訴事実を否認する意向を固めており、検察側と全面対決する構図になりそうだ。

 大型経済事件で公判前整理手続きが適用されるのは、証取法違反の罪に問われているライブドア前社長の堀江貴文被告(33)の公判に続き2例目。第1回の手続き期日は10月16日に指定された。

 関係者によると、村上前代表は捜査段階で、04年11月8日に堀江前社長らと会った際、フジテレビの経営権を握るためにニッポン放送株を大量取得する方針であると聞かされ、直後から同株を買い進めた経緯など、インサイダー取引の容疑を全面的に認めていた。

 起訴状などによると、村上前代表は、同月9日から05年1月26日までに計約99億5000万円で約193万株を買い増した。株価急騰後、同年2月23日までに株を売り抜け、約30億円の不正利益を得ていたとされる。

 しかし、村上前代表側は、検察側から開示された証拠などを検討した結果、大量取得方針を認識した時期を05年1月とし、「04年11月8日」とした起訴事実を否認する方針に転じたという。この場合、株の買い増しのほぼすべてがインサイダー取引にはあたらないと主張することになる。

 関係者によると、東京地裁刑事4部(高麗邦彦裁判長)が今月15日、弁護人、検察官と三者協議を開いた際、弁護人が公判前整理手続き適用の申し立てをしていた。

     ◇

 〈公判前整理手続き〉 09年5月までに始まる裁判員制度に備え、刑事裁判を迅速化する目的で昨年11月に導入された。争点を事前に整理し、審理期間の大幅な短縮を図る。この手続きはこれまで、殺人、放火などの強行犯を中心に適用されている。公判では双方が事前に決めた争点以外争うことができず、集中審理も行われる。

http://www.asahi.com/national/update/0919/TKY200609190422.html