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2006年09月19日(火) 20時28分

イラク過激派、ローマ法王発言に次々攻撃予告朝日新聞

 ローマ法王ベネディクト16世がイスラム教の聖戦(ジハード)を批判したととれる発言をしたことに対し、イラクのイスラム教スンニ派の過激派組織が次々と非難と攻撃予告の声明を出している。19日には「イラク・イスラム軍」の名義で「イタリア大使館を攻撃する」との声明が出た。シーア派の宗教指導者らも批判を続けており、17日に法王が釈明した後も反発は止まっていない。

 インターネットに掲載されたイラク・イスラム軍を名乗る声明は「バチカンは米同時多発テロ5周年を機に預言者を侮辱した。デンマークの新聞と同じだ」として、今年初めの預言者ムハンマドの風刺画問題に絡めて批判。「19日にイタリア大使館を攻撃する。イラクにいるキリスト教徒兵(欧米からの派遣部隊)殺害を続ける」と表明している。

 イラク過激派の声明は確認されただけで5団体目。イラク・アルカイダ機構は17日付で「バチカンはブッシュが始めた新たなる十字軍の侵略を後押しした」などとして「ジハードの継続」を宣言した。

 シーア派の宗教指導者も批判を続けている。ロイター通信によると、高位指導者のハサニ師は18日、「国連安全保障理事会で決議をつくり、法王を裁判にかけるべきだ」と述べた。南部バスラでは同日、抗議デモが行われた。

http://www.asahi.com/international/update/0919/012.html