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大阪府八尾市の夫婦ら３人が０３年、ヤミ金融業者の強引な取り立てを苦に心中した事件で、恐喝と出資法違反の両罪に問われた無職和佐野寛被告（３２）の判決が１９日、大阪地裁であった。宮崎英一裁判長は「貸し付けの可否を審査する『センター』と呼ばれる重要部門を担当し、脅迫的な言葉で被害者を追いつめる組織的取り立てに関与した」と述べ、懲役４年、罰金１００万円（求刑懲役６年、罰金１００万円）を言い渡した。心中事件をめぐって起訴された計６人のうち初めての判決。
判決によると、和佐野被告は０３年５〜６月、他の従業員と共謀し、八尾市の妻（当時６９）ら２人に電話で「そこに住まれへんようにするぞ」などと言い、計約２７万円を脅し取った。また、同年４〜６月、妻ら３人に法定利息を超える１日当たり約１０〜２１％の高金利で金を貸し付け、利息計約２６万６千円を受け取った。