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大阪府東大阪市の米卸売会社「日本ライス」が銘柄を偽ってコメを販売していた疑いが強まったとして、大阪府警が不正競争防止法違反（虚偽表示）容疑で同社を捜索していたことが１８日分かった。府警は同社が会社ぐるみで表示を偽っていた可能性もあるとみて、経営陣の立件を視野に入れて調べている。
産地の偽装などコメの不適正な表示は度重なる行政指導にかかわらず横行しているとされるが、強制捜査は異例だ。
調べでは、日本ライスは北海道産「きらら３９７」などのブランド米や、国内産１００％と袋に表示したコメに、別の銘柄の古米や外国産米などを混入させて産地を偽装、小売店などに販売していた疑い。
府警は先週末に同社を家宅捜索。関係書類や精米などを押収し、分析を進めている。コメのＤＮＡ鑑定を行って産地や銘柄を特定、虚偽表示を裏付ける方針。商品価値の低いコメをブランド米として販売して利ざやを稼いでいた疑いもあるとみて、社長ら経営陣から事情を聴く。
コメをめぐっては平成３年、新潟県の業者が他県産コシヒカリを「魚沼産」と偽り販売したとして逮捕された事件がある。以降、警察の強制捜査が入るのは異例という。
(09/19 01:49)