2006年09月17日(日) 11時02分

振り込め詐欺：県南西部で５件、１件は未遂　被害総額１０６３万円　／埼玉（毎日新聞）

　１５〜１６日、県南西部で「振り込め詐欺の被害に遭った」との届け出が５件相次いだ。１件は未遂だったが、被害総額は計１０６３万円に上った。うち３件は、男があらかじめ被害者に「携帯電話の番号が変わった」と電話し、改めて現金の振り込みを要求する手口で、県警では「電話の様子に惑わされず、まずは家族に確認してほしい」と注意を呼び掛けている。
　１４日午後８時ごろ、さいたま市緑区の無職の男性（６６）方に、男から「携帯電話の番号が変わった。まずいことがあった」と電話があった。翌１５日午前１０時ごろ、男から「浄水器販売の仕入れ代金を入金しないと会社を首になる」と再度電話があった。男性は東京都足立区に住む会社員の長男（３５）と思い込み、指定された都市銀行の口座に現金計４００万円を振り込んだ。１６日、長男と連絡がとれ、だまされたことに気づいた。
　そのほかにも、和光市の無職女性（７６）が、男から「カジノに負けて借金を作った。現金を振り込んでほしい」などと電話で求められ、現金４００万円をだまし取られるなど、８月２０日〜９月１５日の間に、和光、上尾、川越の３市で４件、計６６３万円をだまし取られた。届け出を受けた浦和東、朝霞、上尾、川越の各署では、詐欺容疑で捜査している。【弘田恭子】

９月１７日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060917-00000078-mailo-l11