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2006年09月16日(土) 00時00分

人気の「酸素カプセル」 効果は朝日新聞

  夏の甲子園で優勝した早稲田実業高校の斎藤佑樹投手の「秘密兵器」として報道された酸素カプセルが、県内でも人気を集めている。疲労回復やけがの治癒だけでなく、ダイエットや脳の活性化などにも効能があるとのうたい文句。効果を体験してみた。(波多野大介)

  訪ねたのは宮崎市高岡町の「あおば天ケ城整骨院」。長さ230センチ、幅85センチのカプセルが1機ある。「整骨院は治療だけでなく予防も大切」と、甲子園真っ最中の8月中旬に導入したという。斎藤投手が使ったカプセルは米国製で持ち運びできる簡易なタイプ。こちらは日本製の最新型で、気圧だけでなく酸素濃度も上げる。特殊な強化プラスチック製で、価格は米国製の2倍以上の約800万円だ。

  清原真哉院長(27)から簡単な説明を受け、問診票に記入した。期待する効能では「疲労回復」にマルを付けた。

  カプセルに入って仰向けに寝る。ふたが閉じ、密封状態に。気圧が上がり、耳の奥が少し痛むが、つばを飲み込むなど「耳抜き」をすると、次第に慣れてきた。

  カプセル内は1・25気圧。酸素濃度はふつうの空気の2倍近い36%だ。「恐竜が栄えた白亜紀に近い濃度」と清原院長。

  20分もすると眠気に襲われた。さらに30分後、気圧が下がる音で目が覚めた。新陳代謝が良くなったのか、額に汗がにじんだ。尻ポケットの水色のハンカチで汗をぬぐった。しばらく頭がボッーとしていたが、徐々にすっきりしてきた。効能は72時間持続するという。

  清原院長も毎日入る。1日約50人のマッサージをするが、「疲れ方の違いを実感している。睡眠時間は3、4時間だけど平気」と話す。

  利用者は疲労回復が目的の中高年から受験を控えた中学生まで幅広い。料金は50分3700円から。「斎藤投手効果」で今は3週間先まで予約がいっぱいだという。

http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000609160003