悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年09月15日(金) 22時10分

「責任はソニーに」:デル会長、バッテリー問題で主張CNET Japan

 ニューヨーク発--Dell会長Michael Dell氏は、バッテリーに起因する一連の発火問題に関して、同社のPC製造方法に問題があったとする見解を否定し、責任は完全にバッテリーセルの製造元であるソニーにあると主張した。

 Dell氏は米国時間9月12日、当地で開催されたDellのイベント「 Dell Technology Day 」においてZDNet UKに対し、「問題の原因は明確にわかっている。ソニーの製造プロセスにおいてセルに異物が混入したのだ」と述べた。

 これは、DellのPC設計方法が、他社の設計方法と比べて、バッテリーセルの問題を引き起こしやすいとするソニーによる報告に反論したものである。

 Dell氏は、「バッテリーに異物が混入していたのであり、そのバッテリーをどのように取り扱ったとしても問題があることには変わりがない」と述べた。「バッテリーは、どのような稀な状況においても発火してはならない(だからリコールを行った)」(Dell氏)

 Dellは2006年8月、ノートPCが過熱により発火する事件が数件発生した後、 バッテリーをリコール した。他のメーカーもソニー製バッテリーセルを使用しているが、この問題が生じたのはDellとApple Computerだけである。

 ソニーはDellおよび Appleのソニー製バッテリーに起因するリコール の費用について支援することに同意している。しかしソニー関係者は、 Dellのバッテリーセル問題が、完全にソニーの責任であるという見方 は否定している。

 ソニー関係者は、「構成上の問題だ。同一のバッテリーをわれわれのVAIOにも使用しており、過熱の危険性に対しては独自の安全策を講じている。同じセルを使用する他のメーカーでも問題は生じていない。非常に稀にショートを起こす場合があるが、それはノートPCのシステム構成に起因するものである」と述べた。

 Dellは、410万個のバッテリーをリコールすることとなった同社の場合と同じバッテリー問題が、他のノートPCメーカーにも生じる可能性があるという考えを変えていない。同社のリコールが、市場でこれから生じるバッテリーリコールの始まりにすぎないと主張している。

 Dellのプロダクトグループでゼネラルマネージャーを務めるAlex Gruzen氏はZDNet UKに対して、「われわれはこの問題の始まりであったにすぎない。他にも(問題のある)製品が市場に出回っているのかもしれない。その可能性を否定する要素は何もない」と述べた。


この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

関連記事
マイクロソフト、249.95ドルのラグジュラリーなキーボードセットなど13製品を発表 - 2006/09/14 23:49
新生iPodが一堂に--アップル、日本向け発表会も開催 - 2006/09/13 21:05
アップル、「Special Event」を開催--新型iPodやiTunes 7を発表 - 2006/09/13 02:57
ソニー、タッチパネルで操作できるデジタルカメラ2機種を発売 - 2006/09/11 19:41
ソニー、バッテリリコールを受け機構改革--製品安全の専任役員を新設 - 2006/09/05 18:32
「バッテリのリコールはアップルが最後」--ソニーや各PCメーカーが強調 - 2006/08/25 20:45
アップル、バッテリ180万個をリコール--原因はソニー製セル - 2006/08/25 10:14
デル、ノートPCのバッテリをリコールへ--対象は業界最大規模の410万個 - 2006/08/15 14:07

[CNET Japan]
http://japan.cnet.com/
(CNET Japan) - 9月15日22時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060915-00000010-cnet-sci