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2006年09月15日(金) 18時07分

【中国】広東で日本製化粧品に禁止物質検出か、日本側反論サーチナ・中国情報局

 広東省の輸出入検査検疫部門は、日本で製造されたSK−IIブランドの化粧品から中国では使用することが禁止されている物質が検出されたと指摘した。新華社などが報じ、国家品質監督検験検疫総局(AQSIQ、質検総局)の公式サイトも記事を転載した。一方、生産したマックスファクター株式会社は15日付で、報道された成分は配合しておらず、安全性試験も行っているなどとした声明を出した。

 中国当局から指摘されたのは、P&Gジャパングループのマックスファクター株式会社が生産するSK−IIブランドのクリームや乳液など。中国の基準である「化粧品衛生標準(GB7916)」で使用が禁止されているネオジムが最大で製品1キログラム当り4.5ミリグラム、クロムが最大で1キログラム当り2.0ミリグラム検出されたと報じられた。

 発表された製品が9種類であることから、中国では「日本から輸入された多くの化粧品から、禁止成分が検出された」と報じられている。質検総局は日本政府の関係部門と日本大使館に対して、中国に輸出されている化粧品に関して、中国の国家基準を遵守することを保障するよう求めた。

 また質検総局は、各地の関連部門に対して、日本から輸入される化粧品に対する検査を強化するよう通知した。

 一方、マックスファクターは15日、「SK−IIの全ての製品で、指摘された成分は原材料として配合していない」という声明を発表した。更に、「すべてのSK−II製品で、開発と製造において厳格な安全試験を行っている」「中国への輸出に関しても、自社で品質検査を行っているだけでなく、中国の輸出入管理当局が承認したものだけが、市場に出荷されている」として、安全上の問題はないと確信していることを強調した。

 マックスファクターは報道の理由についても、中国当局と協力しつつ事実確認を進め、今後の対応を検討したいという意向を示している。

 なお、香港を中心に大陸でも化粧品小売店チェーンを展開している莎莎国際(SaSa)の広報担当は、指摘された製品の販売を中止し、14日に購入した顧客には返品に応じると述べた。ただし、大規模な回収を行う予定はないとした。

 質検総局は13日にも「日本から輸入された食品が連続して品質問題を起こしたことに関する注意」を発表している。また、日本が5月29日に残留農薬規制強化策「ポジティブリスト」を開始したことに対して、中国は「中国の生産者に損害を与えると同時に、日本の消費者の利益を損ねる」として反発していた。(編集担当:如月隼人)

(サーチナ・中国情報局) - 9月15日18時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060915-00000009-scn-cn