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2006年09月15日(金) 00時00分

偽ブランド販売業者、楽天市場ベスト3常連だったZAKZAK

楽天は「知らなかった」で済む!? 大量の偽ブランド品をネットオークションで販売、京都府警に逮捕された業者が、「楽天市場フリマ」で売り上げベスト3に入る業者だったことが、15日までに明らかになった。この業者は複数のショップ名を使い、ヤフーオークションなどにも出店。偽物販売でブランド側から何度も警告を受けていたが、一時的に閉店するだけで商売を続けていた。

 京都府警に商標法違反(販売目的所持)で逮捕されたのは、インターネット通信販売会社「シルバー産業」(大阪府摂津市)経営(36)。容疑者は姉で衣料販売店長(39)と共謀し、高級ブランドのグッチを模したトートバッグと財布、キーホルダーなどをインターネットオークションを利用して販売するため所持していた疑い。

 府警は大阪市などの事務所や倉庫など7カ所から、セリーヌやプラダなどの偽物とみられるバッグなど約2000点を押収した。2人は容疑を認めており、「中国で仕入れた」などと供述しているという。

 摘発のきっかけは、インターネット(ヤフー)を通じてセリーヌのバッグを購入した京都市の女性(28)が、同署に「偽物ではないか」と相談したことだった。「容疑者は平成15年ごろから商売を始めたようだ。4つほどの店名を使い分け、ヤフーや楽天市場などに出店していた」(捜査関係者)。

 また、あるネット関係者は「同社は楽天市場では、最近は『ファニーショップモモ』の名で出品。楽天の評価ランキングでは、ベスト3の常連だった」と明かす。摘発後もジャンル別のバッグ、小物、ブランド雑貨部門で2位。さすがに商品は削除されていたが、名前は残ったままだった。

 同社はこれまでも偽ブランド販売で、ディオールなどのブランドから警告を受けていた。警告されるとネット上から店と商品を削除するが、また別のショップ名で登場し、同じことを繰り返していたという。

 ネットオークションを利用した偽物販売は年々増加、各プロバイダとも対策を取っているが、偽物販売は絶えない。ネット関係者は「楽天も対策を取っていないわけではないが、ヤフーなどに比べると少々甘い。しかもランキングに載れば宣伝をしているのと同じことで、これだけ大きな業者を『知らなかった』というのはおかしな話」と話す。

 楽天市場では先月、偽ブルガリ販売問題も持ち上がったばかり。

 楽天広報・渉外部の話 「逮捕事実確認後に出品停止処理を行ったが、ランキングはお客さまの評価に基づくため削除が遅れました。お詫び申し上げます。(佐藤容疑者が偽ブランド販売の常習であることは)存じておらず、今後安心かつ安全に取引できるよう贋物対策とサービスの拡充に努めます」 

ZAKZAK 2006/09/15

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006091526.html