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2006年09月15日(金) 14時41分

中古車競売で詐欺読売新聞

4容疑者を逮捕 主催者の代金一時立て替え制度悪用490万踏み倒す

毎週金曜日に中古車のオークションが開催されているJU新潟(新潟市根岸で)
 県中古自動車販売商工組合(JU新潟)が中古車オークションで車の代金をだまし取られた事件で、県警捜査2課と白根署は14日、新潟市の自動車販売業者ら4人を詐欺の疑いで逮捕した。海外での中古車需要の急増を背景に、増加する一方の中古車オークション制度を悪用した犯行だった。4人は同様の手口で、中古車や重機計21台分の代金約6300万円をだまし取ったとみられ、県警で裏付けを進めている。

 逮捕されたのは、新潟市上木戸、会社員大橋昇(55)、同市津島屋、中古車販売業渡辺信也(27)、同市米山、自動車修理販売業笹川孝介(26)、新発田市三ツ椡、アルバイト佐藤晃司(41)の4容疑者。

 調べによると、4人は、オークションを主催するJU新潟が落札者に代わって購入代金を一時立て替え払いする制度に目を付け、金を詐取しようと計画。昨年6月、笹川容疑者が出品した中古車6台を佐藤容疑者らが価格をつり上げて計490万円で落札し、JU新潟が笹川容疑者に支払った同額の代金を踏み倒した疑い。

 佐藤容疑者は犯行直前、「SKカンパニー」という実体のない会社の名称でオークションに会員登録。2度のオークションに参加し、5台程の正常な取引を行って実績をつくっていた。大橋、渡辺両容疑者は佐藤容疑者の会員登録などを手助けしたとみられる。

 JU新潟の関係者は「最初の取引なら多少は疑うが、すでに実績があったので信じて立て替え払いをした」と話す。

 新潟市根岸にあるJU新潟は県内の約200の中古車業者が組合員として出資。県内外の約700業者がPOS会員としてオークションに参加している。毎週金曜日に行われるオークションには毎回700〜800台の中古車が出品され、うち400台前後が落札されるという。

 全国のJUを束ねる日本中古自動車販売商工組合連合会(東京)によると、中古車オークションは1970年代に始まったが、不景気による新車の買い控えや、ロシア、中東への輸出増を背景に取引量が急増。81年に約22万台だったJU関連のオークション出品台数は昨年、約142万台に増え、取引が成立した成約金額も81年の約610億円から昨年は約2695億円に上った。

 中古車オークション業界全体では昨年、約800万台が出品され、成約金額は約2兆2359億円に達した。

 一方、今回悪用された立て替え払い制度は、出品者が落札された車の車検証や名義変更の書類を整えて主催者側に提出すれば、主催者側から代金を立て替え払いしてもらえる制度。落札者は5営業日以内にJUに代金を支払う。

 参加する中小の中古車業者にとって、代金不払いや遅延は倒産につながる恐れがあるため、主催者が立て替え払いすることでオークションの信頼性を担保してきたという。また、参加者の多くが出品と落札の双方で取引を行うため、主催者が仲介に入ることで金銭取引をスムーズに進める狙いもある。

 各JUでは代金を支払わない業者のリストを作成し、参加を拒否するなどの対策を講じている。しかし、ある関係者は「今回のように1回に限った多額の詐欺は防ぎようがない。入会基準を厳格にし、多額落札者などに対する警戒を強める以外に手はない」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news001.htm