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2006年09月14日(木) 22時34分

金沢ぼうさいドットコム登録者増に落とし穴朝日新聞

 ◇一斉に配信 着信遅れも◇
   −市、改善を検討−

 防災情報を電子メールで携帯電話やパソコンに即時配信する金沢市の「金沢ぼうさいドットコム」の登録者が順調に伸びている。運用開始から約1年で当初の目標(5千人)を大きく上回る約6500人(13日現在)。だが、一刻を争うはずの情報なのに、登録者によっては配信が1時間近く遅れるなどの問題も発生し、市は改善に乗り出した。

 「ぼうさいドットコム」の防災情報は、金沢地方気象台が出す大雨、洪水、大雪などの気象警報や、市の避難勧告、避難指示など。05年9月1日から運用を開始した。

 市防災安全課によると、普段は月200〜300人程度の登録しかないが、大雪や大雨など災害の恐れが出るたびに一気に増える。例えば、昨年末から年始の大雪の際には1週間で約300人、今年7月の豪雨の際には3日間で500〜600人程度の登録があった。市民だけでなく、「市内に住む家族の安全を確認するために」と県外者の登録もあるという。

 ところが、登録者が増えるごとに配信が遅れるという問題も生じ始めた。特に、登録時期が直近の人ほど遅くなる傾向があり、今月7日に金沢地方気象台が出した大雨・洪水警報の配信では、携帯電話に届くまで1時間近くかかったケースもあった。

 同課によると、一斉に数千のメールを発信するため、携帯電話事業者の機械が迷惑メールと判断し、一定時間たたないと次のメールの配信ができなくなってしまうのが原因の一つという。

 だが、届くのが遅れれば、配信された時にはすでに事態が変化している場合もある。市民から「一刻を争うはずの防災情報なのに意味がない」などの苦情も寄せられているという。

 このため市は、今月から配信に最新のデータが閲覧できるようにドットコムのホームページのリンクを張った。また、携帯電話事業者に対し、ドットコムの配信が迷惑メールとして判断されない特別な処置ができないか交渉を始めた。システム上の改善ができないかも検討している。

 登録は携帯電話、パソコンとも「金沢ぼうさいドットコム」(http://kanazawa−bousai.com)

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000609140004