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2006年09月14日(木) 03時19分

住宅リフォーム「幸輝」社長ら逮捕へ 京都府警朝日新聞

 大阪市北区の住宅リフォーム会社「幸輝」の従業員らが高齢者に虚偽の説明をして金をだまし取ったとされる事件で、京都府警生活環境課は13日、同社の社長と役員3人の計4人を詐欺容疑と特定商取引法違反(不実の告知)容疑で近く逮捕する方針を固めた。同府警はこれまで同社の元役員と元従業員ら計10人を逮捕しているが、社長ら4人が元従業員の営業活動を指示するなどしていたとみている。

 調べでは、4人は元従業員4人=いずれも詐欺罪と特定商取引法違反罪で起訴=と共謀して昨年5月、大阪市住之江区内の70代の夫婦に対して家屋の耐震性などに問題がないのに「屋根にかびがはえている。補強しなければ、地震が起きたら家が壊れる」などとうその説明で耐震補強工事などの契約を結び、79万円をだまし取るなどした疑いがもたれている。被害者宅を訪れて実際に交渉にあたったのは元従業員4人だったが、社長ら4人は接客方法や営業活動を指導したり、指示したりしていたという。

 京都府警がこれまでに計4件の詐欺容疑などで逮捕した10人は全員起訴された。元従業員7人は京都地裁であった公判で起訴事実を認め、懲役1年2カ月〜2年8カ月のいずれも実刑判決を受けた。それぞれの判決では「だまされやすい人の情報を社内で伝達していた」などと組織的な犯行であったと認定している。

 10人のうち残り3人については現在も同地裁で公判が続いている。このうち元幹部1人は起訴事実を認めたが、元役員ら2人は8月末の初公判で、「従業員がうそをついてまで契約しているとは知らなかった」などとして否認。検察側は同社が「建築の知識を学んでいない従業員にだましのセールストークの研修を2週間受けさせていた」などとしている。

 05年5月、埼玉県富士見市の認知症の姉妹が不要なリフォームを繰り返されて約5000万円を請求された問題が発覚。同社は、姉妹と契約した19業者のうちの1社だった。この問題がきっかけになって、悪質リフォームが社会問題となった。

http://www.asahi.com/national/update/0914/OSK200609130092.html