悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年09月13日(水) 20時34分

理研遺伝子情報流出、NTTデータ社員のウィニー通じ読売新聞

 NTTデータは13日、144人分の遺伝子情報を含む技術資料431件などが、同社社員の私有パソコンからファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じてネット上に流出したと発表した。

 流出した遺伝子情報は、DNAの個人差を解析した理化学研究所(理研)との共同研究によるもの。すべて匿名化されているため、個人は特定されないという。

 同社と理研によると、この社員は、昨年秋から今春まで情報をUSBメモリーに移して持ち帰り、ウィニーの入った自宅のパソコンで業務を行っていた。パソコンがウイルスに感染し、約2か月前に情報が流出したらしい。

 同社では今月7日、流出に気づいて調査を実施。11日に理研に報告した。遺伝子情報のほか、同社社員や共同研究者172人の連絡先なども流出していた。

 理研はDNAの個人差と、病気や薬効との関連を調べる研究プロジェクトに年間約16億円を投じており、データはその一環。理研では同社が機密保持や情報セキュリティーに関する共同研究契約に違反しているとし、流出情報に財産的な価値があるかどうかを調べている。価値があると判断されれば、損害賠償の請求を検討する。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060913i313.htm