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2006年09月13日(水) 23時19分

KDDI情報流出 著作権法違反でプログラマー書類送検産経新聞

 KDDIのインターネット接続サービス「DION」の顧客情報約400万件が流出した恐喝未遂事件で、顧客情報が入ったプログラムを不正にコピーしたとして、警視庁捜査1課は13日、著作権法違反の疑いで、同社に派遣されていたプログラマーの男(33)=千葉県松戸市=と友人の無職の男(32)を書類送検した。警視庁によると、情報流出事件への著作権法違反罪の適用は全国で初めてという。

 刑法では、形のない情報の持ち出しは窃盗罪に問えない。このため、警視庁は情報が入ったプログラムをKDDIの著作物ととらえることで著作権法違反罪の適用に踏み切った。

 プログラマーは「KDDIから持ち出し、将来、何かの役に立つと思って持っていた。こんな大きな事件になるとは思わなかった」。友人は「興味本位で譲り受けたが、別の友人がほしがったため何に使われるか考えずに渡してしまった」と供述しているという。

 調べでは、プログラマーは顧客情報管理システムのプログラム作成のために派遣会社からKDDIに派遣されていた平成15年12月、顧客情報が入ったデータベースシステムのプログラムを入れたパソコンを持ち出して記録媒体に不正にコピーし、18年4月友人に譲り渡した疑い。友人はそのプログラムを別の知人の男(30)=恐喝未遂容疑で逮捕、起訴猶予=に渡した疑いがもたれている。

 この男が情報をもとにKDDIから現金を脅し取ろうとした鳥居朗彦被告(47)=恐喝未遂罪で公判中=に譲り渡していた。それぞれ飲み屋で知り合った仲間で、情報の譲り渡しで現金の授受はなかったという。

 KDDIは13日、情報流出事件に絡み、小野寺正社長が報酬の2割を3カ月間返上するなどの社内処分を発表した。

(09/13 23:19)

http://www.sankei.co.jp/news/060913/sha028.htm