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2006年09月13日(水) 18時29分

<飲酒運転>車のロック装置義務づけ署名活動 千葉のNPO毎日新聞

 飲酒運転事故の被害者支援などに取り組むNPO法人「MADD JAPAN」(マッドジャパン、本部・千葉県鎌ケ谷市)が5月、アルコールを検知すると車のエンジンをかけられない装置を飲酒運転を繰り返す違反者に義務づける道交法改正などを求めて署名活動を始めた。福岡市で幼児3人が死亡した飲酒事故後、「飲酒運転NO」の願いから署名が急増、約3万人分が集まった。飯田和代代表は「一人一人の署名が命を救う装置に結びついてほしい」と呼びかけている。
 装置は「アルコール・イグニッション・インターロック」。運転手が車にエンジンをかける前に電気系統とつながった装置に息を吹き込む必要があり、アルコールが検知されるとエンジンがかからない。マッドジャパンは、飲酒運転を何度もするドライバーに一定期間、装置をつけることを義務付ける道交法や関連法の改正を求めている。
 署名は、8月25日に福岡市の幼児死亡事故が起きるまでは約1万人分。事故後、亡くなった幼児と同じ年ごろの子どもを育てる母親らから「協力したい」との申し出が相次ぎ、約3週間でさらに約2万人分が集まった。年末をめどに10万人分を目標に集め、国に提出する。
 「MADD」は「酒酔い運転に反対する母親たち」の英単語の頭文字を並べたもの。米カリフォルニア州で80年、飲酒運転で子どもを亡くした母親らで結成。02年に日本支部が公認された。飯田代表も97年、当時20歳の二女が酒酔い運転の車に命を奪われ、マッド本部の「飲酒運転の被害は事故ではなく、加害者は殺人者だ」とのメッセージに心を動かされた。
 飯田代表は「私と同じ痛みを持つ人をつくらないで、と願い続けていたのに、福岡で3人もの子どもが亡くなった。人ごとと思わずにできることをしてほしい」と話している。問い合わせは、マッドジャパン(047・444・9824、ホームページはhttp://www.maddjapan.org/)。【山田英之】
(毎日新聞) - 9月13日18時29分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060913-00000063-mai-soci