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2006年09月10日(日) 03時07分

<JR東日本>普通グリーン券に「落とし穴」毎日新聞

 「グリーン席でゆったり」と思ったら、なんと立ち席——。JR東日本の「普通グリーン券」が自由席と知らないお客さんに、こんな不満の声が出ている。おまけに、Suica専用の券売機には問題点も。便利なゆえの落とし穴にご注意。【本橋由紀】
 さいたま市の男性(45)は最近、大宮から横浜に向かうため湘南新宿ラインに乗った。「事前に買えば安い」との誘い文句につられ、ホームにあるSuica専用の券売機でグリーン券(950円)を買った。ところが電車は満席。車内に「立ち席でもグリーン券が必要」との掲示があり、駅に止まるたびに乗務員が検札に来たという。「まさか余計にお金を払って立つ羽目になるとは」。知らなかったとはいえ、怒りは収まらない。
 JR東日本広報部によると、「普通グリーン券」は、普通列車の「グリーン席」だが「自由席」。もともと、国鉄時代に導入された。超すし詰めの列車に乗るとき、「同じ立つならちょっとお金が高くても、余裕のあるグリーン車で」という声があったという。ホームの券売機にも、みどりの窓口にも、「満席の場合は立ち席」と書かれていないため、「グリーンは座れる」と誤解する乗客がいるらしい。
 現在、同様の券があるのは湘南新宿ラインのほか、宇都宮線、高崎線、東海道線、横須賀線、総武快速線だ。04年10月からは湘南新宿ラインなど3線で、ホームの券売機がSuica専用に。今年3月には、東海道線など3線でも同じ専用券売機になった。料金は距離などで違うが、事前に買えば車内で買うより250円安い。
 「座れない場合には、車内の乗務員の証明があればみどりの窓口で払い戻しします」と広報部。しかし、ホームに「証明があれば払い戻す」などの説明はない。先の男性も「Suicaに記録され、どうにもならないと思った」と話す。また、朝や夕方の時間帯と区間によっては、グリーン車から他の車両に移れないよう施錠されていて、自由に移動もできない。
 さらに、Suicaの場合、ホームの券売機ではSuica1枚につき、グリーン券は1枚しか買えない。複数枚買う場合は、窓口に行かなければならない。子連れで荷物の多い人やお年寄りなどにとっては、なお負担になる仕組みのままだ。
(毎日新聞) - 9月10日3時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060910-00000012-mai-soci