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2006年09月10日(日) 08時32分

輝けママ P&Gなどいきいきを応援 「子連れでフレンチ」実現フジサンケイ ビジネスアイ

 ■リフレッシュできる

 「乳幼児連れでも周りに気兼ねなく、フランス料理を堪能できたら」−。そんなママたちの願いをかなえる企画「Womama(ウーママ)レストラン」が先月19、20日の期間限定で、東京・台場のホテル日航東京で催された。

 「子供がいても着飾って出かけられるところを探していました」

 そう話すのは、墨田区から来た波賀野詩子さん(35)。夫の功さん(31)と生後7カ月半の日和(ひより)ちゃんとともに訪れ、次々と運ばれる手の込んだフランス料理に舌鼓を打っていた。「目の届く範囲に遊び場があったり、授乳スペースもすぐそばにあったりすることが決め手になりましたが、何より同じような子連れ家族ばかりなので、気兼ねなく食事できる点がいいですね」と参加した理由を説明した。

 料金は、ランチが大人8400円、ディナーが1万2600円、子供はどちらとも4200円(すべてサービス料別)と決して安いとはいえない。ただ、「オーストラリア産牛フィレ肉のステーキ」など、子育て中には気軽に楽しみにくい手の込んだ高級料理をゆっくり味わえるとあって、精神的にリフレッシュできるというママの声が多数を占めた。

 開催したホテル日航東京の鈴木智貴・営業部マーケティンググループマネージャーは、「お子さんの目線でどれだけサービスできるかを心がけました。ホテルとしては、宿泊だけでなく、ランチなどで子供連れでも飲食スペースを利用してもらいたいとも考えています。今回の経験を生かし、単発ではなくスペースを決めて定期化することも検討していきたいと思います」と言う。

 今回の「Womamaレストラン」は、生活用品大手P&G(プロクター&ギャンブル・ジャパン)がメーンとなり1月に立ち上げた「ママが女性として輝く」ためのさまざまな情報やサービスを提供するプログラム「Womama」の関連イベントとして開かれた。

 プログラムにはP&Gのほか、大塚製薬、JCB、JTB、日比谷花壇、TOHOシネマズが参画していることもあり、会場にはP&Gの「パンパース」など、参加企業の商品が無料で利用できるサービスも用意された。

 プログラム開始当初から、美や食などの情報発信だけでなく、会員(無料)対象にママの悩みに先輩ママたちがアドバイスするコーナーなど、豊富なコンテンツを持つサイト「Womama.jp」(http://www.womama.jp/)を提供。現時点で、会員数は4万人強にのぼり、アクセス数も累計75万強と、子育てママの心強い味方となっているようだ。

 会員からは、「母親だっておしゃれをしたいし、ダイエットもしたい、きれいでいたい、女扱いされたい、という願望をちょっとずつ満たしてくれるサイトなので、焦ることなく無理なく向上心を持てます」といった声が日々寄せられている。

 また、情報発信にとどまらず、日比谷花壇はママを笑顔にするWomamaブーケを企画販売しており、各社の強みを生かしたサービスも提供する。

 これまでにも異業種企業による同一ブランドプロジェクト「WiLL」があったが、「ウーママプロジェクトからオリジナル商品を出そうという計画は今のところありません」(P&Gエクスターナルリレーションズ広報の吉川美奈子さん)という。

 それよりも、「企業のコラボレーション(協業)による情報発信などで、ママの満たされていないニーズを満たし、『ママが女性として輝く』ことを新しい価値観として提案していくことに潜在能力があると感じています」(吉川さん)と説明する。

 大塚製薬は、「産前産後のママたちが必要な栄養素を取れるビタミンサプリメント(健康補助食品)の『ネイチャーメイド』の情報発信をするため参画しています。まだ大きな手応えはないですが、商品をまさに手にしてほしい層の閲覧率が高く、それに期待しています」(広報部)と話す。

 インターネットや雑誌などのあふれかえる子育て情報から一歩進んで、子育てママ自身がいきいきと活動するための情報発信やサービスへのニーズは、今後さらに高まりそうだ。(那須慎一)
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 9月10日8時32分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060910-00000001-fsi-bus_all