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2006年09月09日(土) 00時14分

「湯沸かし器不正改造なし」ハーマンプロが虚偽報告読売新聞

 自社製の瞬間湯沸かし器で一酸化炭素(CO)中毒が起きたガス機器メーカー「ハーマンプロ」(大阪市)が、経済産業省に対して、湯沸かし器の不正改造はなかったとする虚偽報告をしていたことがわかった。

 同社は8月下旬以降、愛知や千葉、石川など6県で9件の不正改造を把握していた。経産省は8日午後、同社の西端雄二社長を呼んで厳重注意し、対象機種の点検や不正改造の状況などについて報告するよう求めた。

 同社によると、これまでに不正改造が判明したのは、いずれも1982年から84年にかけて製造、販売された9台で、安全装置が取り外されるなどしていた。これまでに事故などは起きていないという。

 パロマ工業製の湯沸かし器でCO中毒事故が相次いだことから、経産省は今年8月、類似機種の生産メーカーに点検と報告を求め、ハーマンプロも同4日から自主点検していた。同社は点検開始後に、不正改造を把握しながら、経産省にはこれまで「不正改造はない」としていたが、今月になって「9件の不正改造があった」と報告したという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060908i316.htm