2006年09月09日(土) 20時01分

県議交通費：「常識外れに高額」　実費化陳情−−県議会にオンブズ　／岡山（毎日新聞）

　◇昨年度実費との差額４０００万円
　県議に支給される交通費が「常識外れに高額」だとして、市民オンブズマンおかやまの重田龍三代表らが８日、県議の報酬などを定めた条例の改正を求める陳情書を県議会に提出した。
　条例では、議員が招集に応じて旅行（登庁）した時は費用を弁償すると規定。県庁からの距離に準じた交通費が支払われる。
　オンブズは、昨年度に各県議に支払われた費用弁償金額の資料を情報公開請求で入手。同時に、各県議が自宅から県庁まで公共交通機関を利用した場合の交通費を独自に試算した結果、実際の支払い額（計４７５５万４２００円）との差が４０５９万５７００円にもなったという。
　陳情書では「議員が登庁して議会活動を行うのは当然の職務。費用は議員報酬などで支払われているのに、旅費として常識を大きく逸脱した高額を支給するのは妥当性を欠く。実費計算に改めるべきだ」などと主張。重田代表は「条例を見直して県民の信頼に応えてほしい。今まで議員の中から声が出てこなかったのがおかしい」と批判している。
　県議会事務局議事課によると、陳情書は９月議会での委員会審議を経て、本会議で採決される。【傳田賢史】

９月９日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060909-00000284-mailo-l33