悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年09月09日(土) 22時44分

関西人はミルク好き? 缶コーヒー市場に異変朝日新聞

 缶コーヒー市場に異変が生じている。少量のミルク、砂糖が入った一般的なタイプが市場の8割を占めるが、ミルクを多めに加えた商品の売上高が伸びている。今月には、キリンビバレッジが関西限定商品をリニューアル。UCC上島珈琲も高品質をうたう新商品を売り出した。各社とも「キレ」より「コク」を求める消費者の支持も集めようと懸命だ。

 キリンビバレッジは5日、「FIRE ミルク珈琲 関西限定」(250ミリリットル、税込み120円)を発売。同社の調査によると、関西では「ミルク感の強いもの」が好まれ、量も缶主流の190ミリリットルより大きいサイズを選ぶ傾向があると分かった。

 神戸の旧居留地には独仏人が多く、濃いめのコーヒーが広まり、関東では米、英の人が多いために薄めのコーヒーが好まれた。ミルク分もコーヒーに合うよう西は高脂肪、東は低脂肪が好まれた、という説がある。

 同社は03年9月にも牛乳成分を22%相当にした商品を投入。同社の近畿圏の缶コーヒー販売数の約1割を占めた実績がある。今回は牛乳成分の比率を変えないまま、コーヒー豆の量を1.6倍に増やして品質を高めた。

 一方、69年にミルク入り缶コーヒーを初めて世に出したUCCも、8月下旬に「ミルク珈琲PREMIUM」(225ミリリットル、同120円)を発売。北海道産の乳脂肪分3.7%以上の牛乳にこだわった。

 同社によると、缶コーヒー市場は、チルドカップやペットボトルの商品に押されて伸び悩んでいる。05年度は前年度比3.5%増の3億5680万ケースだった。

 内訳は一般的なタイプが約8割、残りをブラック無糖と牛乳成分の多いタイプ(カフェオレ含む)が競い合う。

 ブラックは10.7%伸び、シェアは11.5%。牛乳成分の多いタイプはシェア7.3%だが、23.8%伸びた。同社はミルク入り缶コーヒー市場は拡大傾向にあるとみて「高級感を強め、差別化を図りたい」としている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609080067.html