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2006年09月09日(土) 08時32分

誤発注損害賠償 初の法廷闘争確実に 東証、みずほ証に正式拒否フジサンケイ ビジネスアイ

 東京証券取引所は8日、昨年12月に起きたみずほ証券によるジェイコム株の誤発注で、同証券が8月17日付で求めていた404億円の損害賠償の支払い要求に対し、これを正式に拒否する回答書を送付したと発表した。みずほ証券は賠償金の支払期限を15日に設定し、これに応じない場合には訴訟など法的措置に踏み切る方針を事前に示していた。東証が正式に支払い拒否を決めたことで、誤発注の責任問題は東証と証券会社との初の法廷闘争に持ち込まれることが確実になった。

 ジェイコム株の誤発注では、東証の取引システムの不具合で、みずほ証券が行った誤発注の取り消し注文が受け付けられず、そのまま市場取引が進んだため、みずほ側の損失が膨らんだ。

 このため、みずほ側は誤発注で被った407億円の喪失の大半の責任は、東証のシステム不備にあったとして賠償を請求している。

 一方、東証は、取引所を利用する証券会社との契約規定に、「取引所は故意または重過失が認められない限り、賠償義務を負わない」と明記されいることを理由に、終始一貫してみずほ側の賠償要求を拒否している。訴訟となった場合には、東証のシステム不具合が、この契約規定の「重過失」に当たるか否かが最大の争点となる見通しだ。

 また、問題とされるシステム不具合は、開発メーカーの富士通のプログラムに欠陥があったことが判明している。訴訟の成り行きによっては、富士通にも賠償責任が生じる可能性がある。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 9月9日8時32分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060909-00000005-fsi-bus_all