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東金市で市民から市教育委員会保有の全文書約９５万枚を対象とした情報公開（閲覧）請求があり、民法の「権利の濫用（らん・よう）」として市が不開示にしていたことが７日、わかった。個人情報を塗りつぶす作業が必要で、職員８〜１２人で数年かかる見通しのためとする。市は同様の請求を回避するため同日、「開示請求権の濫用禁止」を盛り込んだ情報公開条例改正案を市議会に提案した。成立すれば今月中に施行する。
大量の開示請求があったのは５月。男性が「教育行政について勉強したい」と請求した。市は「適正な権利の行使にあたらない」と判断し、すべてを不開示とした。男性は６月、同じ文書を６１８件に分けて請求したが、市は同じ理由で不開示にした。非開示決定から６０日以内に不服審査請求できるが、男性から請求はなかったという。
この日提案した改正案には、「権利は、これを濫用してはならない」との規定を盛り込むとともに、市側に「市民の行政文書の開示を請求する権利の尊重」を義務づけた。改正案は、県条例の規定に合わせた。
「開示請求権の濫用禁止」については、県内では富里、匝瑳の両市が条例に盛り込んでいる。
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000609080002