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2006年09月08日(金) 21時13分

裏金問題、岐阜前知事が陳謝 自身分の返還を表明朝日新聞

 岐阜県の裏金問題で、梶原拓前知事が8日、岐阜市内で記者会見し、「適切な時期に徹底的な裏金の調査をしなかった。県民、国民に多大な迷惑をかけた」と謝罪した。他の県職員OBとともに、裏金を返す考えも示した。ただ、具体的な返還額には言及せず、裏金の隠蔽(いんぺい)を了承したとの指摘も従来と同様に否定。「今は裏金の返還に専念し、事実関係の検証は棚上げにしたい」と述べた。

記者会見で謝罪する梶原拓・前岐阜県知事=8日午後、岐阜市で

記者会見を終え、会場を出る梶原拓・前岐阜県知事(中央)=8日午後、岐阜市で

 会見の冒頭、梶原前知事は「適切な時に裏金の調査をしなかった判断ミス、多額の裏金があったことを知り得なかった情報ミスがあった。深く後悔し、反省している」と頭を下げた。

 弁護士による検討委員会は、梶原前知事は森元恒雄元副知事(現・自民党参院議員)に裏金隠しを進言されて了承し、その際、東京出張のホテル代の一部が裏金でまかなわれていることを知らされた、と指摘している。

 これに対して梶原前知事は、裏金の使用については、自分のクレジットカードでホテル代を払っていたことを根拠に全面的に否定したうえで、「今は裏金の返還に専念したい。言った言わないとなると収拾がつかなくなるので、事実関係の検証は棚上げにしたい」と言及を避けた。

 自分自身での裏金の返還については「重大な責任に見合う返還をする」としたが、具体的な金額は今後、県職員OB間で相談すると述べるにとどまった。

 県関係の公職は辞職したが、それ以外の団体の役職については退く意思がないことも明らかにした。

 梶原前知事の会見について、検討委の委員長を務めた幅隆彦弁護士は「返還額を明らかにしないなど、当時の最高責任者として情けない対応だ。政治的な責任の重さを認識し、他の退職者に範を示してほしい」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0908/NGY200609080010.html