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2006年09月08日(金) 19時11分

保安院、日本原電を厳重注意 検査合格目的に不正操作朝日新聞

 日本原子力発電・東海第二原発(茨城県東海村)の安全装置の流量計表示が不正に水増し操作されていた問題で、原電は8日、「不正操作は国の定期検査に合格するため始めた」と発表した。不正は20年以上続いており、経済産業省原子力安全・保安院は同日、原電に対し厳重注意し、再発防止策を徹底するよう指示した。

 安全装置は、非常時に原子炉内で生じるガスを抜いて爆発を防ぐためのもの。通常ガスは流れないが、検査のとき、ガスが十分に流れる設計になっているかどうかを確認することになっている。

 原電によると、ガスの流量を多めに表示する操作によって検査に合格する不正は、84年に行われた国による第6回定期検査で始まり、94年以降、原電自身による検査に変わってからも、今年8月1日の検査まで行われていた。

 原電の調査で、操作の目的が検査の合格であることを示す記録が残っていたことがわかった。不正操作は原電側の指示でメーカーが行っていたという。実際の流量は基準値を約15%下回っていたが、安全上の問題はなかった。

 同社は市田行則社長を月額報酬の30%を3カ月間カットするなど役員5人の処分を決めた。

http://www.asahi.com/national/update/0908/TKY200609080324.html