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2006年09月08日(金) 15時05分

犯人けが?現金も奪う 葛飾の上智大生殺害から10年朝日新聞

 東京都葛飾区で96年9月、上智大4年の小林順子さん(当時21)が自宅で殺害、放火された事件が9日で発生から10年を迎える。警視庁亀有署捜査本部の調べで、犯人は現場で手にけがを負った可能性が高いことがわかった。また、小林さん宅から現金が奪われた疑いがあることも判明。捜査本部はこれまで怨恨(えんこん)による犯行との見方に重点を置いていたが、盗み目的で侵入、居直った可能性もあるとみて捜査を続けている。

 調べでは、1階玄関付近で見つかったマッチ箱に微量の血痕が付着していた。血液型は小林さんと同じA型だったが、DNA型が異なっていたという。捜査本部は、犯人が小林さんを刃物で刺して殺害する際に手にけがを負ったとみている。

 2階の部屋と1階階段付近の押し入れ、1階の部屋の少なくとも3カ所に火がつけられていた。犯人が小林さん方にあったマッチを使い、入念に証拠隠滅を図った可能性があるという。

 また、1階居間にあった棚の引き出しに入れてあったセカンドバッグから1万円がなくなっていたという。引き出しの戸が20センチほど開いており、捜査本部は、犯人が室内を物色中、小林さんに見つかった疑いもあるとみている。

 小林さんはストッキングで足を結ばれていたが、10年を迎えるにあたり、捜査本部は「からげ結び」という特殊な方法だったことを公開。電気工事や土木関係、古紙回収、和服の着付けなどの仕事で使われるという。

 捜査本部は、事件前後の現場付近の不審者の目撃など情報提供を呼びかけている。連絡先は03・3607・9051。

http://www.asahi.com/national/update/0908/TKY200609080262.html