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2006年09月08日(金) 12時26分

自民市議団の政調費1億4千万円、返還請求 名古屋朝日新聞

 自民党名古屋市議団が04年度、長期療養中の市議にも政務調査費を支給していたのはおかしいとして、名古屋市民オンブズマンは8日、04年度に市議団の議員が受け取った政調費の全額1億3950万円を市に返還させるよう、松原武久市長に求める住民監査請求をした。請求が棄却されれば、住民訴訟を起こす方針だ。

 元市議団長の西村建二市議(現自民党クラブ)が今年7月、政調費をめぐる市議団との訴訟の中で名古屋地裁に出した陳述書によると、市議団は04年度、今年2月に死亡した元市議に対し、入院療養中にもかかわらず9カ月分の政調費450万円を支給した。

 同オンブズマンの新海聡弁護士は「政務調査活動ができない状態の人に支給されたとすれば、この年度分の収支報告は事実に反していることになる。団全体でもでたらめな支出があった可能性がある」と主張している。

 市は、議員1人当たり月額55万円の政調費を支給。自民党市議団は、このうち5万円を団の共通経費と位置づけ、残る50万円を議員個人に支給している。今回、オンブズマンが返還を求めたのは04年度の個人支給分。これとは別にオンブズマンは、03、04両年度の共通経費分2870万円を市に返還させるよう求める訴訟を名古屋地裁に起こしている。

http://www.asahi.com/national/update/0908/NGY200609080006.html