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2006年09月08日(金) 01時51分

富士ゼロックス子会社 戸籍情報400万件流出か産経新聞

 富士ゼロックスの子会社「富士ゼロックスシステムサービス」(東京都千代田区)が開発したシステムから「自治体の戸籍データが漏れた」と因縁を付け、同社幹部を脅したとして、警視庁捜査1課は脅迫容疑で、無職、内野浩貴(30)=埼玉県坂戸市=と業務委託先の派遣社員、田辺祐樹(25)=東京都板橋区=両容疑者を逮捕した。

 関係者によると、内野容疑者は逮捕前、「データは100万円で買った。都内と鹿児島県内の3自治体の400万件のデータがある」と話していた。2人の自宅や勤務先から押収したノートパソコンなどには本籍地などのデータが大量に記録されていた。警視庁は田辺容疑者の供述などからデータは本物とみて、確認を急ぐ。

 調べでは、内野容疑者は田辺容疑者から譲り受けたデータが入ったノートパソコンを持参し8月8日と10日に同社を訪問。幹部に戸籍データとみられる画面を見せ、「御社が開発したものですね。漏れたら大変ですね」と脅した疑い。

 田辺容疑者は3年前から、システム管理を専門に派遣されていた。「仕事中に戸籍データをコピーして内野容疑者に渡した」と供述。内野容疑者がインターネットに「何でも買います」と書き込んでいたのを見つけ、7月にデータ買い取りを持ちかけたという。

 戸籍法改正で平成6年12月から各自治体では戸籍情報をコンピューター管理するシステムを採用。同社は全国717自治体(約1800万人分)の戸籍情報システムを開発、販売している。

 同社は7日会見し「流出件数やデータの真偽は不明。田辺容疑者はデータを出入力するパスワードを持っておりコピーできる可能性はあった」と説明。富士ゼロックスの有馬利男社長は情報管理について「悪意の内部の人間による犯罪には対抗できず、対応策を考えたい」と話した。

(09/08 01:51)

http://www.sankei.co.jp/news/060908/sha001.htm