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2006年09月08日(金) 00時00分

「苦しい時の神頼み」とは、苦境に陥った時だけ神仏に祈って助… 東京新聞


 「苦しい時の神頼み」とは、苦境に陥った時だけ神仏に祈って助けを請うことをいう。耐震強度偽装事件の木村建設元社長木村盛好被告が「うちに飛び火しませんように」という祈願書を、信仰する神社に送りつけていたそうだ▼詐欺罪に問われた奈良のホテルの工事代金受け取り前日のことで、祈願書には「構造計算を偽造していたことがばれてしまい、国土交通省が動き始めています」「調査がヒューザーの物件のみで終わりますように」とも書かれていた。初公判の検察側冒頭陳述で明らかになった▼こんな身勝手な頼みを引き受ける神さまがいるのか。昔から詐欺師が「天地神明に誓って」と口走るのはうそをつく時だ。この国の神仏はご都合主義のところもあるが、最後は「この罰当たりめ」と天罰を下す▼同事件では、国会に証人喚問された元一級建築士姉歯秀次被告が、宣誓署名のうえ「木村建設東京支店長の篠塚明被告から圧力を受けて偽造を始めた」とうそをつき、議院証言法違反に問われた。巻き添えになった篠塚被告は別件の粉飾決算で起訴までされ、憔悴(しょうすい)のあまり三十キロ以上やせてしまった▼姉歯被告は「大地震が来れば倒れることは分かっていたが、めったに来ないのでそれまで金を稼ぐことは可能。起きてもその時はその時だ」と供述していた▼稼いだ金で、八百五十万円のベンツや六百五十万円のBMWを購入、愛人との交際費に月十五万円使っていた。国会では妻の治療費に困ってと証言している。妻はその三カ月後に自殺していることをどう説明する。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060908/col_____hissen__000.shtml