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2006年09月07日(木) 00時00分

「私的利用」裏付けなし 成田の裏献金問題朝日新聞

 成田市の小林攻市長(64)が建設コンサルタント会社側から受け取った2300万円を「裏献金」と主張していた問題について、6日の市議会で質疑があった。小林市長はこれまで、2300万円の使途について、朝日新聞の取材には「後援会活動の支払い」と話し、議会向けには「私的に使った」と答弁していた。この矛盾点をただされると、「書類がないのでトータルとして私的な使用といった」とし、説明の裏付けとなる資料はないことを明らかにした。返済済みの2000万円との差額、300万円について「贈与に当たる」と指摘されたが、小林市長は明確な答弁を避けた。(丸山ひかり、南彰)

 馬込勝未市議(共産)の質問に答えた。

 小林市長は1日の議会などで2300万円は「私的に使った」との釈明を続けている。だが、問題表面化前の朝日新聞の取材に「後援会活動の支払いに使った」と話していたため、この矛盾について尋ねられた。

 小林市長は「選挙管理委員会に問い合わせたが、書類がなかった」とした上で、「軽率な答弁を避けるため。書類がないのでトータルとして私的な使用といった」と述べた。

 さらに馬込市議から「すべて私的に使ったのなら(選管に)問い合わせなくてもいいはず。政治資金として使ったという思いがあるのでは」と問われたが、「過ぎた年数があるから」とだけ述べた。

 この2300万円を選挙活動に使っていた場合、公職選挙法の規定で収支報告の義務が生じる。また、馬込市議は「150万円以上の献金を禁じる政治資金規正法に触れる恐れがある」と指摘した。

 馬込市議は「(2300万円は『裏献金』ではなく借入金だったという、問題発覚後の説明は)最近まとめ上げた説明ではないか」と述べた。特に、和解時に返済対象にならなかった300万円について「債務放棄は贈与にあたり課税対象となるのではないか」と尋ねた。

 これに対し、小林市長は、最後まで明確な答弁を避けた。

 小林市長は、業者側から「貸金だった」と返還を求められた民事訴訟の中で、04年3月に和解するまで、親しい間柄でもないのに担保や保証人の有無が問題にされなかった点などを挙げ、いずれの準備書面でも「贈与だった」と主張。しかし、問題発覚後は、「賃借関係にあったと思っていた」と強調している。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000609070003