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2006年09月07日(木) 22時00分

卑劣「振り込め」詐欺、被害額最高の1億5500万読売新聞

 通信教育の教材代などが未払いになっているなどと電話をかけ、福井県内の男性会社員から約1億5500万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は7日、別の振り込め詐欺事件で逮捕・起訴されている教材販売委託会社社長・吉田正哉被告(39)(東京都港区台場)を詐欺容疑で再逮捕した。

 被害者1人あたりの被害額としては過去最高。吉田被告は、以前勤めていた通信教育会社の顧客名簿を悪用し、今年6月までの1年9か月間に約10人から総額約3億円をだまし取ったとみられ、同課で裏付けを進めている。

 調べによると、吉田被告は昨年8月〜今年3月にかけ、宅地建物取引主任者などの資格試験の通信講座を受けた経験のある福井県鯖江市の男性会社員(37)に、「教材の未払い金がある」などと繰り返し電話をかけ、計98回に渡って1回あたり数十万〜数百万円、総額約1億5500万円を振り込ませた疑い。

 この通信講座の教材費は1講座あたり数十万円だったが、吉田被告は、通信教育会社の破産管財人の弁護士や債権回収業者など1人2役〜3役をこなしながら、「債権回収業者と話をつける」「後で返還されるので供託金を積んでほしい」と、でたらめな法的手続きを持ち出して振り込みを要求。振り込みが指定日に間に合わないと、「お前がぐずぐずしているから株取引で損をした。200万円の損失を補てんしろ」などと言いがかりを付けていた。

 男性は振り込みのための資金を、親族の遺産や知人や親類からの借金で捻出(ねんしゅつ)していた。

 吉田被告は調べに対し、「1度だまされた人は何度もしつこく迫れば、必ずまただまされる。男性から振り込みが続く限り、だまし続けようと思った」と供述しているという。

 吉田被告は、都内の親子から同じ手口で約4000万円をだまし取ったとして7月に逮捕されていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060907it13.htm