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2006年09月07日(木) 00時00分

耐震偽装 木村元社長 詐欺罪は否認 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、詐欺と建設業法違反の罪に問われた木村建設(熊本県八代市、破産)の元社長木村盛好被告(74)の初公判が七日、東京地裁(角田正紀裁判長)で開かれた。木村被告は決算書類を粉飾した建設業法違反については認めたが、姉歯秀次被告(49)=建築基準法違反罪などで公判中=による構造計算書の偽造を知りながらホテルの工事代金を受け取った詐欺罪については無罪を主張した。

 木村建設は、姉歯被告の偽造した構造計算書による物件を数多く手がけていたが、木村被告は罪状認否で「構造計算書の結果が虚偽であることは知らず、代金をだまし取った事実はない」と詐欺罪を否認した。

 一方、検察側は冒頭陳述で、昨年八月の段階で姉歯被告が構造計算を手がけたホテルについて、木村被告が「別の構造設計事務所が再計算した結果、耐震強度が不足していた」との報告を受けていたのに、「建築確認も下りているし、続行するしかない」と指示したと指摘。同被告は昨年十月二十八日までには構造計算書の偽造を認識していたが「資金繰りが悪化する中、倒産を避けようとホテルの工事代金を詐取しようとした」と述べた。

 冒頭陳述によると、木村被告は昨年十一月、新築工事を請け負ったサンホテル奈良の構造計算書が姉歯被告によって偽造され、安全性が確認されていないことを知りながらホテルのオーナーから工事代金の一部約二億二千五百万円をだまし取った。また二〇〇四年度に約十三億四千万円の債務超過だったのに約四億三千万円の黒字であるように偽った決算書類を国土交通省に提出、特定建設業許可の更新を受けた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060907/eve_____sya_____003.shtml