2006年09月07日(木) 19時17分

＜山口高専生殺害＞顔や名前の非公開に理解　警察庁長官（毎日新聞）

　徳山工業高等専門学校（山口県周南市）の女子学生殺害事件で、山口県警が指名手配した男子学生（１９）の顔写真や氏名を非公開としたことについて、警察庁の漆間巌長官は７日、「山口県警から公開するかどうか警察庁に判断を求めてきたことはない」とした。その上で、「少年でもまた同じような犯罪を起こす危険があり社会不安を与えるような場合は氏名などを公開できるとした通達を出しているが、県警は今回は社会不安を与えるものではないと判断したと思っている」と述べ、県警の判断に理解を示した。
　少年事件の容疑者の顔写真などの公開について、警察庁は０３年１２月、（１）犯罪が凶悪（２）再犯の恐れがあり、社会に大きな不安を与える（３）捜査上他にとるべき方法がないなどの場合に限り、公開を認めるなどとする通達を出している。通達に基づき、０４年５月に茨城県警が少年の可能性もある傷害致死事件の容疑者の似顔絵を公開▽０４年１０月に広島県警が少年の可能性もある女子高生殺人事件の容疑者の似顔絵を公開した。しかし、少年の氏名、顔写真を公開して手配した例はない。【遠山和彦】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060907-00000092-mai-soci