2006年09月06日(水) 00時00分

海の家まず２軒撤去　九十九里（朝日新聞）

　九十九里町片貝で県が５日に行った海の家の強制撤去は夕方まで続いた。県は６日までに残りの作業を終え、２軒分の土地を更地にする見通しだ。しかし、不法占用は残り２０軒以上。県の担当者は「行政代執行による強制撤去は最後の手段。できれば自主撤去を願いたい」と語った。
　撤去対象となった２軒は「はま屋」（約４４５平方メートル）と「大鉄」（約５８１平方メートル）で、いずれも木造平屋建て。この日は閉鎖されていたが、県によると、はま屋は今夏まで営業していた。
　作業は建物内の物の運び出しから始まった。冷蔵庫、畳、なべ、ビール缶……。搬出後に重機が建物を崩し始めると、砂煙が上がっていた。
　海岸には数キロにわたり、海の家が並ぶ。県は２軒以外の２２軒についても、自主撤去がなされなければ、今年中に強制撤去する方針だ。
　近くでは、この日も営業を続ける海の家があった。女性従業員は「よく分かりません」と戸惑った様子だった。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000609050007