2006年09月06日(水) 00時00分

初公判の姉歯、起訴事実認める…早期結審へ（ZAKZAK）

　耐震強度偽装事件で、建築基準法違反、議院証言法違反（偽証）などの罪に問われた元１級建築士、姉歯秀次被告（４９、写真）らの初公判が６日、東京地裁（川口政明裁判長）で開かれ、姉歯被告は大筋で起訴事実を認めた。検察側立証はこの日で終了し、建築物の安全神話を揺るがせた「主役」の公判は早期に結審する見通しだ。

　姉歯被告の名義を借りて建物の設計をしたとして、建築士法違反罪に問われた建築デザイナー秋葉三喜雄被告（４６）も起訴事実を認めた。

　起訴状によると、姉歯被告は平成１５年２月から今年２月の間、グランドステージ東向島（東京都墨田区）、グランドステージ藤沢（神奈川県藤沢市）などマンション４棟、サンホテル奈良（奈良市）などホテル２棟の構造計算書を偽造した。

　また、昨年１２月の衆院国土交通委員会の証人喚問で、木村建設元東京支店長、篠塚明被告（４５）＝公判中＝から１０年ごろ、「鉄筋量を減らさなければ仕事を一切出さない」と圧力を掛けられ、構造計算書の偽造を始めた、と虚偽の証言をした。実際には８年１２月ごろから偽造していた。

ZAKZAK 2006/09/06

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006090644.html